未経験者、ステップファミリー、職業的養育者(施設職員)による社会的関りにおける困難ポイントは図のとおりです。
社会的養護である職業的養育群が「該当なし」が多いのは必然であろうかと思いますが、逆に、「社会的養護に従事する職員の方々」も(少数ではありますが)「地域の偏見」「ママ友がよそよそしい」など、特殊な立ち位置から地域的、養育者間の繋がりに困難を感じているとしたら、それは多かれ少なかれ、子どもの発達にも影響を与えているかもしれません。
また、注目に値するのは、ステップファミリー群における「実子でないことを伝えていない」率 が50%を超えていることでしょう。
伝えていない理由は「子どもがいじめられないため」「いちいち伝えるのは面倒」 など、様々なことが考えられると思いますが、「社会的偏見」に基く要因が多くを占めているのではないでしょうか。
(表中では掲載していないが)親族群や、里親群でも、「実子でないと伝えていない」人は少なくありませんでした。
ステップファミリー群の方で「実子でない事を知られないため、転校」したケースもありました。
やはりそこには暗黙の「実子でないことを伝え難い」理由が存在するのではないでしょうか。
また、職業的養育者においては子どもから実親と思われているケースは少ないでしょう。これは「実子でないことを隠すメリットが存在しない」ためではないでしょうか。
では、各形態によって生じる「実子でないことを伝えないことによって起こるメリット、またはデメリット」には、どのようなものがあるのでしょうか。
(もしよかったら皆さんも考えてみてください)
養育形態別 実子でないことを伝えないことによって起こるメリット・デメリット | ||
養育形態 | 実子でないことを伝えないことによるメリット | 実子でないことを伝えることで生じるデメリット |
未経験者 | ※未経験者は先ず、「実子でないことを伝えない」という選択肢がありません。 | |
ステップファミリー |
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施設職員(職業的養育者) |
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里親 |
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親族 |
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