4)社会的関りにおいて

03.「実子でない子育て」アンケート

未経験者、ステップファミリー、職業的養育者(施設職員)による社会的関りにおける困難ポイントは図のとおりです。

社会的養護である職業的養育群が「該当なし」が多いのは必然であろうかと思いますが、逆に、「社会的養護に従事する職員の方々」も(少数ではありますが)「地域の偏見」「ママ友がよそよそしい」など、特殊な立ち位置から地域的、養育者間の繋がりに困難を感じているとしたら、それは多かれ少なかれ、子どもの発達にも影響を与えているかもしれません。

また、注目に値するのは、ステップファミリー群における「実子でないことを伝えていない」率 が50%を超えていることでしょう。

伝えていない理由は「子どもがいじめられないため」「いちいち伝えるのは面倒」 など、様々なことが考えられると思いますが、「社会的偏見」に基く要因が多くを占めているのではないでしょうか。

社会的関りにおいて

 

(表中では掲載していないが)親族群や、里親群でも、「実子でないと伝えていない」人は少なくありませんでした。

ステップファミリー群の方で「実子でない事を知られないため、転校」したケースもありました。

やはりそこには暗黙の「実子でないことを伝え難い」理由が存在するのではないでしょうか。

また、職業的養育者においては子どもから実親と思われているケースは少ないでしょう。これは「実子でないことを隠すメリットが存在しない」ためではないでしょうか。

では、各形態によって生じる「実子でないことを伝えないことによって起こるメリット、またはデメリット」には、どのようなものがあるのでしょうか。

(もしよかったら皆さんも考えてみてください)

 

養育形態別 実子でないことを伝えないことによって起こるメリット・デメリット
 養育形態 実子でないことを伝えないことによるメリット 実子でないことを伝えることで生じるデメリット
未経験者 ※未経験者は先ず、「実子でないことを伝えない」という選択肢がありません。
ステップファミリー  

  •  子どもがいじめに会わないため
  • いちいち伝えるのが面倒
  • メリット3
 

  •  転校(既に知っている人と会わないため)
  • デメリット2
  • デメリット3
施設職員(職業的養育者)  

  •  メリット1
  • メリット2
  • メリット3
 

  •  デメリット1
  • デメリット2
  • デメリット3
里親  

  •  メリット1
  • メリット2
  • メリット3
 

  •  デメリット1
  • デメリット2
  • デメリット3
親族  

  •  メリット1
  • メリット2
  • メリット3
 

  •  デメリット1
  • デメリット2
  • デメリット3

 

 

 

 

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