中途で養育者が交代する困難について

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02.Aさんという架空の事例を通じて

「その他」の受給者-児童扶養手当制度

児童扶養手当制度の成り立ちは「1959年に制定された国民年金法の中で父と死別した母子家庭に対する無拠出年金が創設されたが、父との死別・生別を問わず、母子世帯の経済的実態は同様であるとする認識に至り、1961年に児扶手法が誕生した。」小田桐,...
02.Aさんという架空の事例を通じて

養子縁組

その後、2人の子どもは義母の養子縁組となりました。養子縁組の理由は、義弟の失業から、保険証の使えない子ども達にに医療を受けさせるためだったそうです。 「自らの相続者として養子縁組を望んだ」という訳ではなかったようですが、数年が経過した頃、不...
02.Aさんという架空の事例を通じて

アタッチメント理論と「愛着」という概念

ボウルビィ自身はその後「アタッチメント理論」を提唱し、その理論は「内的作業モデル」という概念を生み、今日においても発達心理学者を中心に研究者に多大な影響を与え続けています。 ところで、「アタッチメント」は日本においては「愛着」と訳され、その...
01.過去の文献から中途養育を考える

ボウルビィによる代替養育案

ボウルビィ(1950)がWHO(世界保健機構)の要請により調査を行ったのは乳児院等の施設養護が子どもの発達に及ぼす影響を調べるだめでした ボウルビィはその「乳幼児の精神衛生 」とまとめた著書の中で「乳幼児と母親(あるいは生涯母親の役割を果た...
02.Aさんという架空の事例を通じて

乳児院・児童養護施設に対するイメージ

「義弟の再婚相手(花子さんの実母)は花子の反応を『とてもおとなしくて良い子』と自慢していましたが、妻からすればそれは子どもらしい反応と思えず、不憫に感じたようです。」とAさんは語りました。 「それは乳児院において、適切な関わりがされてこなか...
02.Aさんという架空の事例を通じて

ステップファミリー

時間が経ち、Aさんの義弟は、子連れの相手と再婚をしました。 子連れ再婚家庭のことを「ステップファミリー」といいます。 「Q&Aステップファミリーの基礎知識 ― 子連れ再婚家族と支援者のために 」の中で野沢(2006)は、アメリカにおけるヴィ...
02.Aさんという架空の事例を通じて

時系列的に変化するAさんの世帯周辺を見る

aさん(男性)は東京の大学に通学するために上京し、そのまま都内で就職しました。つまり親元を離れ、アパートで一人暮らしをしていました。(1,0) 数年後、aさんは学生時代に知り合った女性と結婚しました。結婚した際、どちらの親とも同居せず、2人...
01.過去の文献から中途養育を考える

一般論としての母親の育児困難とは

一般的な子育てとしては、全ての子育て研究が当てはまると言ってもいいくらいでしょう。しかし研究というものは平均値を取る過程で「子育て」の形態としての「はずれ値」を除外する場合があります。 柏木(2003) が指摘するように「心理学の親子研究は...
01.過去の文献から中途養育を考える

-継母の困難-

実母の代わりに継子を養育する場合-ステップファミリー ギャノン&コールマン(2011)は「日米ステップファミリー会議報告書」の中で、「日本のステップファミリーを取巻く社会的環境は20年前のアメリカのようである」といっています。 これは、日本...
01.過去の文献から中途養育を考える

親の代わりに孫を養育する場合

古口(2007)の「親の代わりに孫を養育する祖母の家族再構成」という論文が、著者が見つけた日本における唯一の「親族による中途養育の研究」でした。 古口は、従来の祖父母の「孫育て」研究とは異なる「祖母の子ども世代が従来の生活パターンを維持でき...
01.過去の文献から中途養育を考える

海外のキンシップと日本の親族里親

先ず、今日の日本における社会的養護対象児童4万7000人のうち、649人が親族里親(434世帯)の下で暮らしています。一方で乳児院・児童養護施設等で過ごす子どもは4万人程度、職員総数は2万5千人程度のようです。(2012年3月末現在) ※本...
01.過去の文献から中途養育を考える

里親という社会的「養育家庭」について

里親は児童養護施設や乳児院等の施設職員と同様に「社会的養護」という枠組みに入る中途養育者です。しかし、前提としての「家庭」がある、という点において、その養育に関わる意識は大きく異なっていると、著者は思っています。 里親という社会的「養育家庭...
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