多様化する家族に関る認知の問題

キッズ・フォー・キャッシュ youtubeで見つけたドッキリ番組を紹介


Foster Care Cruelty | What Would You Do? | WWYD | ABC News

これはいわゆるどっきりカメラ的な仕掛けです。
役者の里子と里母に対して一般市民がどのような反応をとるかを示しています。
この手のどっきりは障碍者に対する扱いでもありましたが、その時の悪者は一般市民。
テーマは、一般市民の、勇気ある行動、でしょうか。

しかし、我々はこのテーマをちょっと違った角度から、書いてみたいと思います。

このビデオの冒頭で、アメリカの里子40万人といってますが、日本において社会的養護(保護者のいない児童、被虐待児など家庭的環境上養護を必要とする児童として公的に行われる養護)の対象児童は約4万6千人(平成26年データ)
そのうち、里親委託児童は4千5百人程度(親族・養子縁組・専門里親を除いた養育里親は3500人程度)

日本で里親手当を貰っている人はアメリカの、約100分の1という計算になります。
では、実親が養育出来ないために他の家庭で暮らす子供の数も日本では100分の1なのでしょうか?

参考:アメリカの人口約3億1千万人・日本の人口約1億2千万人

人口比率的に3分の1ですから、日本で社会的養護が必要とされている子どもはアメリカと比べて圧倒的にすくないことが判ります。

これは、なぜでしょう?

日本が良い国だから?

あるいは、社会的養護の予算があまりにも少ないため、街の中に支援が必要な子どもがあふれ返っているのにもかかわらず、誰も気がつかないだけなのでしょうか?

 

質問を変えます。

アメリカで作られたこのビデオでの悪者は、誰でしょう?

里母(中途養育者)ですね。
この番組を見た人が中途養育者に対して抱く「構え」はどのようなものになるでしょうか?
(お金のための子育て)(差別的扱い)(いじめ)(虐待)などなど・・・
中途養育者は子どもに不適切な養育を行わないか、監視されます。

もっと厳しい捉え方をすれば、不適切な養育が行われないかどうか、社会的に期待されます。
シンデレラやハリーポッター、日夜繰り返されるマスコミによる実子以外の同居人による虐待のニュースなどを見るたびに、中途養育者は血が繋がっていないこと、自身が中途養育者であることをを隠したくなります。

サポートも(色眼鏡で見られることを恐れて)拒否します。

中途養育者は適切なサポートも受けられないまま、孤立していきます。

人知れず孤立した養育下における子どもが抱えてきた困難は、世代を超えて受け継がれていく・・・これが日本の現実ではないでしょうか。

そのような現実が原因で、仮にその中で実際に虐待が起こったとしたら、それはもちろん、個人にの責任があるとしても、社会的にも責任があるのではないでしょうか。

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