中途養育者サポートネット

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2)(実子・実子でないに関わらず)子育てにおいて気になる項目

この項目はアンケートの問9に該当します。「(実子、実子でないに関わらず)あなたが今、子育てにおいて気になる項目があったらチェックしてください。」という問いに対して、どれだけチェックがあったかということです。

 

これらの項目群は、前の中途養育者の困難はどのようなことから起こるかの項目を、より具体的に抽出する意味で作りました。

(実子・実子でないに関わらず)としたのは、中途養育未経験者であっても、子育て経験の中で気になることに違いが出るのかどうかと見るためです。つまり、前回の中途養育者の困難はどのようなことから起こるかにおいては、未経験者は「中途養育者の困難をどう思うか」という想像の部分において、答えることが出来ましたが、今回の問いにおいては、自身の子育て経験も問われる、ということになります。

子育て経験のない方もいらっしゃいますし、実子の子育てをしながら実子ではない子育てをしている方もいらっしゃるでしょう。また、人によってはこれらの項目に「困難を感じること」自体に不快感を感じるかもしれません。

そこで、あえて「気になる」という書き方をしていますが、いずれにしてもこれらの項目が「気になる」のか、「気にならない」のかは、個々の主観的なものであって、データとしての厳密さは低いものになると思います。

しかしそれでも、養育形態によって明らかな違いが確認出来たとしたら、そこには何か、「示唆されることがある」という見方をしても良いのではないでしょうか。

気になる項目(実子・実子で内に関わらず)

全体としては

「養育に難しさを感じる」38%
「該当なし」37%
「(親権等の問題から)成人後の責任は持てない」24%
「養育の社会的サポートが得られない」20%
「食事の時間が辛い」15%
「最初は大丈夫だと思っていたが、子育てが判らなくなってきた」15%
「子ども同士の仲が悪い」11%
「子どもの発達に家族の理解がない」10%
「子どもが環境変化の現実を受け入れていない」6%

となっています。

「該当なし」も多いため、「里親群」、「親族群」等、件数の少ないものは「%」表記においては誤差が目立つため表からは割愛しました。

「未経験者群」、「ステップファミリー群」、「施設職員(職業的養育群)」のみを比較しています。

●先ず未経験者群において20%を超えるのは「養育の社会的サポートが得られない」と、「養育に難しさを感じる」の2つです。

●ステップファミリーにおいては「養育に難しさ~」、「子ども同士の仲~」、「食事の時間~」、「最初は大丈夫だと思っていたが~」「成人後の責任~」「社会的サポート」と20%以上の項目は6つあります。

●施設職員(職業的養育群)は「養育に難しさ~」「子供同士の仲~」「成人後の責任~」が20%を超えるが、「養育に難しさを感じる」に関しては6割を超えており、表中最も高得点となっています。

やはり特筆するべき項目は、施設職員(職業的養育群)における「養育の難しさ」が飛びぬけて高いところになるでしょう。勿論「該当するチェック項目が他にないため」ここに集中してしまったことも考えられます。また、養育の難しい子どもゆえ「施設で養育せざるを得なくなった」可能性も考えられるでしょう。しかし、施設で働く職員さんの、現実の訴えかけともとれるのではないでしょうか。

また、ステップファミリーにおいて、「食事の時間が辛い」「最初は大丈夫だと思っていたが、子育てが判らなくなってきた」「子どもの発達に家族の理解がない」等の項目は、著者が多くの継母さんから聞いていた項目であり、確認の意味で入れた項目です。

「食事の時間が辛い」ということから、どのようなことが考えられるでしょうか。

おそらく「保育者」と「養育者」の違いの一つに「食事の時間」があるかもしれません。ある程度大きくなった子どもでなければ、養育者抜きの食事は考えられません。つまり、食事の時間は毎日、必ずやってきますから、何らかの食事を養育者が与えなければなりません。しかし、その子どもは、以前は他の養育者から食事を与えられていました。

ここで、施設における食事風景と、ステップファミリーの食事風景を想像してみて欲しいのですが、おそらく児童用個施設において、複数の職員が複数の子どもに対して食事を与えている風景が想像出来ると思います。対して、ステップファミリーにおける食事風景は、他の家庭と違うところを、あまり想像出来ないのではないでしょうか。

「最初は大丈夫だと思っていたが・・・」これは現実は違っていたということです。「根拠のない自信」がどこから来るのか、これは、先の「食事の時間」において出てきた、「以前の養育者による養育」を、全く理解していないことに気づかないことから来るといってもいいかもしれません。

また(それほど目だった違いにはなっていませんが)「子どもの発達に家族の理解がない」ことも、著者が以前から、個人的に感じていた項目でもありました。これは、子どもの発達にとって良かれと思われることを、既存の家族が理解しない、あるいは、良かれと思われることをしない、ということです。

その他、「子どもが現実を受け入れない」、「成人後の責任」、「社会的サポート」等については詳しく触れることは割愛しますが、「子供同士の仲」については、未経験者と、中途養育経験者では、大きく開きが出ているようです。

これは何を示しているのでしょう。

中途で養育者が交替した子どもは、子供同士の仲が悪くなるのでしょうか。

それとも、子供同士の仲を、中途養育者が必要以上に気にするのでしょうか。

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中途で養育者が交代する困難について

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Facebookやtwitterでは本名ですが、来訪者が匿名でも参加しやすいよう、あえて以前のブログ時代からのニックネームにしています。 日本心理学会認定心理士 家族研究・家族療法学会 会員 家庭の様々な課題を解決に向けて支援するA-Step代表 その他不登校・発達しょうがいに関わる地域の親支援にも携わっています。

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